偏屈オヤジでごめんなさい

好きな新聞はデイリースポーツ。好きな騎手は江田照。好きな季節は春夏秋冬で言うと五月。偏屈オヤジでごめんなさい。自覚はあるんですが、いまさら偏屈はなおせません。

藤井五段戦の羽生竜王は「リアルガチ」だったのか?

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羽生竜王対藤井五段の公式戦初対局を見て気になったことがひとつ。
羽生竜王に終盤の粘りがなく、あっさり投了したなということ。

手を抜いたなんてことはなく本気で戦っていたことに間違いはないのでしょうが、どこか勝利に対する執念といったものが羽生竜王に見られない気がしました。

悪いなりに粘って逆転した八代戦とは対照的
朝日杯の準々決勝で羽生竜王は八代六段と対局していますが、終盤に粘りに粘って逆転勝利を収めています。対局でのコメントでも「はっきりダメだと思った瞬間もありましたが、最後まで粘り強く指そうと思いました」と述べています。

羽生マジック」と言われるように羽生竜王の逆転劇は有名です。全盛期よりは「マジック」も衰えているのかもしれませんが、八代戦では粘って勝利しています。

その粘りが藤井戦では見られなかったんですよね。
あっさり土俵を割ったというか、なんというか。。。

「藤井五段が終盤を間違えるはずがない」なんて藤井聡太ブランドが確立してるとは思えません。藤井五段だって優位でも決め損なうことはあります。

例えば、叡王戦の深浦九段戦などは優位に立ちながらも決めそこなって逆転負けをしています。この敗戦を羽生竜王が知らないとは思えません。

となると、なぜ?
ひとつの仮説が思い浮かびました。

勝ったほうは次の対局が午後にあることが影響した
羽生竜王対藤井五段は準決勝だったので、勝ったほうは午後に決勝があります。
この1局だけではなく、次の対局もあることが羽生竜王の指し回しに影響したのではないでしょうか?

  • ムダに相手を疲弊させては、午後の対局に悪影響が出る。
  • ハッキリとダメな状況である以上、潔く終わりにしよう。
  • 公開対局なので午後も良い対局をみなさんに見て頂きたい。

第一人者ならではのそんな「忖度」が働いたのではないでしょうか。「忖度」という言葉にマイナスのイメージがあるなら、敗者の美学と言い換えてもいいかもしれません。

同じ朝日杯で「ハッキリダメ」な状況でも粘った八代戦は2局目(午後)でした。
どちらが勝っても、これで今日は終わりという状況でした。

だから八代戦は粘った。
藤井戦は午後にも対局がある相手のことを考えて、あっさりと投了した。

そんな気がしてきました。
となると、見てみたいのはその日1局だけの状況での羽生-藤井戦です。

タイトル戦でなくても、これは楽しみ。

このときこそ、「羽生マジック」を繰り出す「リアルガチ」の羽生竜王が観られると思ってます。それに藤井六段がどう対抗するかが見もの。

また、楽しみがひとつ増えました。