将棋界で34年ぶりに新設されたタイトルが「叡王」。
「えいおう」で変換しても「叡王」って出てこないんで困りますが…。
その「叡王戦」の本戦トーナメントのベスト4が出そろいました。
次の準決勝で勝った2人がタイトル戦としての「叡王戦7番勝負」を行うことになります。
準決勝の組み合わせは次の2局。
この中の誰かがタイトルホルダーとなるわけです。
4人それぞれについて調べてみました。
行方尚史八段
1973年12月30日生まれ(44歳)
竜王戦3組、順位戦A級
1回戦で澤田真吾六段、2回戦で深浦康市九段に勝利
タイトル戦への出場は名人戦が1回(2015年度)と王位戦が1回(2013年度)。
行方八段は、もっとタイトル戦に出場していると思ったんですが、意外と少ないですね。
ちなみに2回戦で勝利した深浦九段は予選で羽生竜王、1回戦で藤井四段に勝利しています。深浦九段の「羽生さんに勝った棋士は(勝ち続ける)責任がある」という発言が好きで応援してたんですが、負けてしまって残念。
その深浦九段に勝った行方八段を個人的には応援したいと思ってます。
金井恒太六段
1986年5月25日生まれ(31歳)
竜王戦5組、順位戦C級1組
1回戦で佐藤天彦叡王、2回戦で佐藤康光九段に勝利
本戦トーナメントで2人の佐藤を破ったのが金井六段。前年の叡王戦トーナメントはタイトル戦ではなかったので、前期優勝者の佐藤叡王は今期のトーナメントに参加したというわけです。
金井六段はこれまでタイトル戦に登場したことはありません。
次局は力が入るところでしょうね。
高見泰地五段
1993年7月12日(24歳)
竜王戦4組、順位戦C級2組
1回戦で豊島将之八段、2回戦で渡辺明棋王に勝利
本戦トーナメントで2人のA級棋士に勝利しての準決勝進出です。
残った4人の中では一番の若手。
若手には勢いがあるので、一気にタイトル獲得まで行くかもしれませんね。
丸山忠久九段
1970年9月5日(47歳)
竜王戦1組、順位戦B級1組
1回戦で藤井猛九段、2回戦で小林裕士七段に勝利
準決勝に残った4人の中でただ一人タイトル獲得経験があるのが丸山九段です。
名人2期と棋王1期。
何といっても名人経験者ですからね。
決勝の7番勝負となるとタイトル経験が活きそうな気がします。
準決勝は、行方vs金井戦が1月24日(水)、高見vs丸山戦が1月29日(月)。どちらも平日ですが対局開始が15時なので、帰宅後に中盤~終盤にかけての面白い局面が見られそうですね。いまから楽しみです。