「ミリエルをつけていると殺人鬼に狙われない」
マーケティング会社が香水の新ブランドを売り出すために渋谷の女子高生に広めた噂。
「遺体には足首から先がないらしいよ」
この噂が現実となる殺人事件が発生。
いったい誰が何のために…というミステリー。
衝撃のラスト一行に瞠目!
あとで気づいたのですが文庫の帯に「衝撃のラスト一行に瞠目!」と書かれていました。
確かに衝撃。
知らずに読んでただけに、インパクトが大きかったです。
ただ、ラスト一行だけでもありません。
文庫で全484ページあるのですが、飽きずに読めました。
面白かったですね。
若者のあいだでブームに違和感
以前からテレビや雑誌で取り上げられる「若者のあいだでブーム」というものに違和感があったんですよね。オジサンだからというわけではなく、10代のころから感じてました。
東京出身なので、東京の若者だったこともあるのですが、そのときに取り上げられていた「ブーム」とか「流行り言葉」とか知らなかったんですよね。変わり者だったわけではなく、フツーに過ごしてたのに。
友だちも同じ感想。たまに、「見栄」?を張って「そんなことも知らないのかよ」とか言ってるヤツもいましたが、詳しく突っ込むと明らかに知らなそうで顔が引きつってるんですよね。
「若者のあいだでブーム」なんてホントにあるの?
どこかおとぎ話のような話と思ってきました。
その「謎」がわかったのが本書。
噂、口コミが広がる経緯をミステリーの謎解きとして楽しめます。
もう若者ではないので、「若者のあいだでブーム」に踊らされることはないのですが、「中高年のあいだで秘かなブーム」とか言われると、身を乗り出してしまうんですよね。
- ホントにブームなのか?
- どこで流行ってるんだ?
- 特定の集団でだけだろ?
そんな疑問を持つようにしないと。
そもそも噂なんてホントとは限らないんですよね。
ヘタに噂を信じてしまうと…。
衝撃のラスト一行に瞠目!