将棋の年間記録は年度(4月~3月)で集計されるので、2017年度の年間記録が決まるまであと1ヶ月とちょっと。現時点で藤井五段は年間対局数、年間勝利数、年間勝率の3部門でトップ。連勝記録も入れると4冠となっています。
スゴイですね。
対局数が多いのは、トーナメント戦で勝ち上がっている証し。
勝利数が多いのは言うまでもありません。
さらに注目は年間勝率。
過去10年の記録と比較してみました。
過去10年での年間勝率1位は8割5分1厘
過去10年(2016年度~2007年度)の年間勝率記録1位は次のとおり。
年度 | 最多勝率棋士名 | 勝率 | 勝-敗 |
2016 | 青嶋未来 | .750 | 42-14 |
斎藤慎太郎 | .750 | 27-9 | |
2015 | 斎藤慎太郎 | .769 | 40-12 |
2014 | 菅井竜也 | .796 | 43-11 |
2013 | 村山慈明 | .767 | 33-10 |
2012 | 永瀬拓矢 | .786 | 44-12 |
2011 | 中村太地 | .851 | 40-7 |
2010 | 佐藤天彦 | .795 | 35-9 |
2009 | 豊島将之 | .763 | 45-14 |
2008 | 宮田敦史 | .757 | 28-9 |
2007 | 村山慈明 | .783 | 36-10 |
7割台後半がほとんどですが、2011年度に中村太地五段(当時)が40勝7敗で8割5分1厘を記録しています。
ここ10年では唯一の8割超え。歴代でも史上2位の好記録です。
ちなみに歴代1位は1967年度に中原誠五段(当時)が記録した47勝8敗での8割5分4厘。同じプロ同士の戦いでですから8割超えというのはとてつもない数字です。
歴代1位、2位とも五段時代の記録でしたね。
で、藤井五段はというと…
2月12日対局分までで、53勝11敗の8割2分8厘。
8割超えをキープしています。
歴代記録だと5位に相当。
ただ、この後の戦いでまだまだ変動します。
11敗しているので、歴代1位となるには65勝が必要。
現在53勝ですので、あと1ヶ月ちょっとで12勝0敗は無理です。
最終的には歴代で何位ぐらいになるのでしょうか?
今週末には羽生竜王との対局もありますし、いろいろと注目ですね。