偏屈オヤジでごめんなさい

好きな新聞はデイリースポーツ。好きな騎手は江田照。好きな季節は春夏秋冬で言うと五月。偏屈オヤジでごめんなさい。自覚はあるんですが、いまさら偏屈はなおせません。

藤井五段の棋戦初優勝&六段昇段に対する「谷川先生」のコメントが素敵

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藤井五段棋戦初優勝&六段昇段に対して棋士の方々がコメントを発表していますが、その中で2人の棋士のコメントがとても魅力的でした。「将棋ってイイな」と思えるコメントで、ジーンと来るんですよね。

師匠の杉本昌隆七段のコメント
ひとつめは藤井五段の師匠である杉本昌隆七段のコメント。

準決勝の羽生竜王戦を初め、大きな注目を集めた中での優勝、そして六段昇段は見事です。おごることなく臆することなく全力で相手に立ち向かう、藤井将棋の良さが出ていました。弟子が頂点に立つ瞬間を間近で見ることができ、師匠としてもこれ以上ない喜びです。どれだけ結果を残しても、15歳の藤井六段はまだまだ学ぶべき立場。それは全く変わりがありません。今後もより一層の精進を望みます。

おごることなく臆することなく』ってのがイイですね。

藤井五段は間違いなくスーパースター候補。
私が将棋界のスターに魅力を感じるのは謙虚なところです。

謙虚なスーパースターって応援したくなるんですよね。「慣習や気遣い、上下関係なんて関係ない。実力でこの世界を変える」みたいな型破りなスターってどうも苦手で。

スポーツの世界ならアリかもしれないんですが、ビッグマウス的なものって飽きちゃうんですよね。周りも「もっともっと」を求めてしまいますし。

となると、スターとして5年もてばイイほうですし、10年もそのスタイルでスターであり続けてる人なんて、思い浮かびません。

将棋界のスターは10年、20年とスターなんですよね。
羽生竜王がまだスターであり続けてるように。

ビッグマウスなんていらない。
大胆なのは盤上の指し手だけ。
それが、将棋界のスーパースターに求められるもの。

まさに『おごることなく臆することなく』という表現がピッタリなんですよね。
さすが、藤井新六段の師匠だなと思わせるコメントでした。

谷川浩司九段のコメント
もうひとつ印象的だったのは谷川浩司九段のコメント。

全棋士参加の棋戦で優勝するのはまだ難しいと考えていました。私たちの予想を遥かに上回るスピードで、強くなっているようです。名人と竜王を破っての優勝は見事ですが、ただし20代、30代の棋士に対しては「君たち、悔しくないのか」と言いたい気持ちもあります。

20代、30代の棋士に向けた『君たち、悔しくないのか』がイイですね。
スクールウォーズだったら『悔しいです!』と返すところですよ。

 

『藤井君に負けるのは仕方ないと思ってたけど…』
『負けてもヘラヘラしてたけど…』
悔しいです!

じゃあ、どうするんだ!おまえたち。

『勝ちたいです!』
藤井聡太に勝ちたいです!

口で言うのはカンタンだ。でも、相手は数々の新記録を打ち立ててるんだぞ。
出来んのか?おまえたち?

やります!

 

…と妄想が続いちゃいましたが、奮起して欲しいですね他の棋士にも。もちろん『負けてヘラヘラしてた』棋士なんていないと思いますが、何となく負けを受け入れてしまっていたような気もします。

棋士は藤井聡太だけじゃない
藤井聡太のために将棋があるわけでもない。

連勝記録を止めた佐々木勇気六段にはそうしたものを感じました。
そんな若手の登場を願う谷川『先生』のコメントにグッときました。