新タイトルとなった叡王戦の決勝7番勝負の対局日と持ち時間が決定しました。
この七番勝負に勝ったほうが、叡王のタイトルを獲得します。
対局者は、金井恒太六段 対 高見泰地六段。
どちらもタイトル戦初登場でフレッシュな顔合わせになりましたね。
注目の持ち時間は第5局、第6局が1時間に
叡王戦が他のタイトル戦と違うところは持ち時間です。第7局の持ち時間は各6時間と決まっていますが、それ以外は各5時間、各3時間、各1時間の3種類の中から対局者が選ぶことになっています。
第1局で先手となったほうが、第1局と第2局の持ち時間を選び、第1局の後手が第3局と第4局の持ち時間を残りの中から選ぶことになっています。
振り駒が行われ、第1局の先手となったのは金井恒太六段。
金井六段が第1局と第2局の持ち時間を選ぶこととなりました。
この様子が公開生中継されていたのですが、振り駒で先手と決まってから、すぐに「それでは先手となりました金井六段、第1局と第2局の持ち時間をお決めください」との展開に。
事前に考えてきてはいるんでしょうが、30秒ほどその場で考えて金井六段が選択したのが「各5時間」。3つの選択肢の中で一番長い持ち時間を選びました。
初のタイトル戦ということで、最初はじっくり考えたいということかもしれません。
続いて、第3局と第4局の持ち時間を高見泰地六段が選ぶことになります。
残りは「各3時間」と「各1時間」の二択。
司会者の「それではお決めください」のあとに、高見六段がまさかの長考。
金井六段の4~5倍ほどの時間を使って選んだのは「各3時間」。
これにより、自動的に第5局と第6局の持ち時間が「各1時間」となりました。
ちなみに、この第5局と第6局は同日に行われます(1日2局)。
叡王戦は先に4勝したほうが勝ちの7番勝負です。
となると、最終スコアが4-1か4-2なら第5局か第6局が決着局です。
その対局の持ち時間が各1時間ということ。
各1時間の持ち時間でタイトルが決定する可能性が高くなってきましたね。
これはこれで密度の濃い時間になりそうです。
面白いタイトル戦が期待できるのではないでしょうか。
叡王戦七番勝負の持ち時間と対局日
対局日 | 先手 | 持ち時間 | 対局場所 | 開始 | |
第1局 | 4月14日(土) | 金井六段 | 各5時間 | 名古屋城(愛知県) | 10:00 |
第2局 | 4月28日(土) | 高見六段 | 各5時間 | 宗像大社(福岡県) | 10:00 |
第3局 | 5月12日(土) | 金井六段 | 各3時間 | 瑞巌寺(宮城県) | 14:00 |
第4局 | 5月26日(土) | 高見六段 | 各3時間 | 富岡製糸場(群馬県) | 14:00 |
第5局 | 6月 3日(日) | 金井六段 | 各1時間 | 常盤ホテル(山梨県) | 14:00 |
第6局 | 6月 3日(日) | 高見六段 | 各1時間 | 常盤ホテル(山梨県) | 19:00 |
第7局 | 6月10日(日) | 当日振り駒 | 各6時間 | 滝の湯(山形県) | 10:00 |