20代ならともかく、いい年してビジネス書なんて読んでる場合じゃない。
そんなヒマがあったら小説を読んだほうが役に立つなと思った理由の続きです。
ビジネスの現場にあるのは「答え」でなく「状況」
ビジネスの現場にあるのは、具体的な状況だけです。
- 売上を伸ばさなければならないが、あの営業部長ではなぁ…
- アレをやらなければならないなのに、足を引っ張るヤツが…
- あの部門は昔から自分たちのことしか考えてないんだから…
こんな状況で、ビジネス書から「答え」を持ってきても、うまくいくとは限りません。
ときに「正論」が通じないのがビジネスの現場。
もちろん、ビジネス書にある「答え」を、そのまま持ち込むことは少ないと思います。
誰でも、自分たちの状況にあわせて応用しているはずです。
ただ、それが難しい。
「状況にあわせて応用する」
言葉にすれば簡単ですが、実践するのは簡単ではありません。
一方、具体的な状況が与えられているのが小説です。
答えがないのも現実と同じ。
小説には結末がありますが、ハッピーエンドとは限りません。
また、結末の解釈が読者にゆだねられてるものも少なくありません。
ビジネス書にはないが小説にはあるもの
具体的な状況下でのケーススタディ。
これがビジネス書にはなく小説にあるものです。
- 具体的なあの状況では、人はどう動くのか?
- それによって、物事はどう進んでいくのか?
- なぜ、合理的でない選択をしてしまうのか?
こうしたことが描かれているのが小説です。
そうしたことを知ることができるのが小説です。
同じ状況でも取る行動は人によって異なります。
その行動を取った理由も、人それぞれです。
自分と違う考え方を知る。
自分にはない行動原理を知る。
こうしたことがケーススタディで学べるのが小説の魅力だと思ってます。